ヘアドネーションの続き

ヘアドネーションとは、自らの髪を伸ばし、ある程度の長さになったら切ってもらって髪素材として寄付することでした。医療用かつらとして、病気で困っている人を助けようというボランティアです。日本中に賛同する美容院があり、連絡すれば適切なカット方法で切ってもらえます。

さて、では、ボランティアではなく、営利目的で髪を売ることはできるのでしょうか。

結論から言えば、NOです。日本では髪を集めて工場に納める流通システムはありません。頻度の少ないことのために、流通システムを維持することはできないのです。このため、髪を切るついでに小遣い稼ぎ、ということはできません。

髪は主に途上国で若い女性から買い取られます。価格の点もさることながら、先進国は髪にいろいろや薬品を使ったり、表面のキューティクルを傷めるような習慣が多いので、かつら素材に向かないのです。途上国でも都会ではなく、辺境の貧しい村が買い取りのターゲットになっています。

 

ヘアドネーション

ヘアドネーションをご存知でしょうか。
かつら用の素材として、自分の髪を切って寄付することです。

http://www.the-miyanichi.co.jp/chiiki/category_11/_34595.html

幼稚園児が髪の毛寄付 小児用医療かつらに
2018年9月23日

初めての社会貢献活動はヘアドネーション(髪の寄付)-。小児用の医療かつらを作ってもらおうと、三股町樺山の那須夏帆ちゃん(6)=みやこのじょう児童学園・年長組=は、2年半伸ばした自分の髪の毛を切って寄付した。長く伸ばすまでの間は不便なことも多かったが「かつらを着けて元気になってほしい」と頑張った。

ある程度の長さが必要なので(髪を2つ折にしてかつらにするので、素材はかつら完成品の2倍の長さが必要になります。最低でも30cm程度が必要です。)
男性では事実上難しく、女性だけが対象となります。
また、髪を染めていたり、パーマをかけているとアウトなので、成人女性では対象者は限られます。現実には高校や中学卒業時に、というケースが多いようです。
髪が30cm必要ということは、何年か前から準備をしておく必要があります。
もちろん、切ったあとはショートヘアーになるので、覚悟も必要です。
カットにも技術が必要なので、ヘアドネーションに賛同する美容院を訪問して切ってもらうことになります。賛同する美容院はネットで検索すれば容易に見つかります。

 

アデランスの通販

かつら業界のトップ、アデランス社の通販サイトの紹介です。

アデランス公式通販(http://www.aderans-shop.jp/shop/r/rrelatewi/)

シャンプーや消耗品など、さすがは国内のかつらトップ、豊富な品揃えです。

かつらのピンが1個1,296円とか、それはあまりに高いのでは、と思わないこともないですが、それはブランド代ということなのでしょう。何しろ大手ですので間違いはありません。品切れの心配もなく、手配先の1つとしてブックマークしておくと何かあったときに助かります。

さて、もう一方のかつら大手と言えばアートネイチャーですが、アートネイチャーは通販サイトを持っていないのでしょうか。実は、昔はあったんですよ。「カミプラ」という名前のかつらグッズ通販サイトです。当店が開業間もない頃、消耗品の手配先としてカミプラを紹介しておりました。そうしたら、アートネイチャー社の顧問弁護士から内容証明がきたんですよ。掲載をやめろ、と。アートネイチャー社はそんなことにも顧問弁護士名で内容証明を送ってくるのか、さすが大企業、と思いました。普通、メール1本で済みませんか。それで済まないときに弁護士の出番、と思うのですが…

とはいえ、当店のような小さな店が、業界第一のアートネイチャーから目をつけられたのがうれしくて、この内容証明は宝物として今でもとってあります。だって、内容証明郵便を受け取ったのは後にも先にもこれだけなんですよ。

アデランス社は紹介しても大丈夫かな、アートネイチャーみたいに内容証明がくるのかな、と、どきどきしながらの今回の掲載です。念の為に付記しておくと、アートネイチャー社の内容証明の文章はいたってまともでした。決して上から目線とか、恫喝とかではなく、定型文書としてスキがないというか、ごくごくノーマルな文書でした。その点は、大企業の風格があります。

 

日本人のハゲと欧米人のハゲ

欧米人はハゲはハゲなりにかっこいいと言われます。対して日本人はどうも…。
この差はなぜ生じるのか、というのが今日のニュースです。

【欧米人の特徴】
・顔の彫りの深さにより凹凸が生まれ、それらが光の加減によって陰影(メリハリ)を生み出している
・顔の「縦幅÷横幅」の比率が高い
・「頭部の奥行き÷顔の横幅」の比率が高い

一方で、

【日本人の特徴】
・凹凸が少なく、顔のパーツ自体で陰影を作るのが難しい
・顔の「縦幅÷横幅」の比率が低い
・「頭部の奥行き÷顔の横幅」の比率が低い

この差から、どうもハゲと日本人の顔は相性が悪い。

日本人という顔の平たい属からすると、髪というパーツが印象に占める割合が高く、したがって髪がないことが大きなマイナスポイントと認識されやすい、ということかと思います。なかなか難しい問題ですが、短髪の方がイメージがよいことからわかるように、無理に髪に視線を集めない方が自然に見える傾向があります。

トランプ大統領、かつらをつけた人々に選挙に参加しないよう勧告

さすがトランプ大統領。言動半端ないです。

トランプ大統領は、「かつて皆が、私の髪は本物ではない、髪が私のものではない、私がかつらをつけていると言っていた。だがもう、誰もこのようには言わない、なぜなら私が土砂降りの雨の中にいて、時速60マイルの風の中にいたからだ。もしこれが君の髪でないなら、選挙には行くな」と述べた。

もともといろいろな噂があり、トランプ氏は快く思っていないという話はありました。
でも、超大国の大統領がこんなコメントを残すとは。
本意は攻撃者への反撃ではあるのですが、かつらというキーワードにひっかけて、あまりに過激な発言となりました。中国との貿易戦争も危険領域に入りつつありますし、今後の氏の言動が懸念されます。

円形脱毛症とは

円形脱毛症には次の特徴がある。
自覚症状がなく、ある日突然、頭に円形で境目がはっきりしたハゲができる。
円形の脱毛がひとつだけできるものから(世間一般にはこのイメージだ)、複数同時にできるもの、頭髪全体が抜けるもの、さらに眉毛、まつ毛、陰毛や体毛など、ひどい場合は全身の毛が抜ける場合すらある。脱毛部分周囲の毛を引っ張ってみて、毛が抜けるのであれば円形脱毛症が進行していることを意味する。進行が止まれば、多くの場合は数カ月後に軟らかい毛がはえてきて、更にその後、硬い毛が生えてくる。
その意味では、進行を止めることが精一杯の男性型脱毛症と異なり、条件が整えば完全に治るといえよう。

円形脱毛症は、部分的に急にまとめて抜けしまうという特徴がある。このため、目立ちやすいという弊害がある。
髪の毛が正常に成長していたのにもかかわらず、急に抜けてしまうという点で男性型脱毛症など他の脱毛症と区別できる。
原因として、アレルギーによるもの、ストレスによるものなど諸説あるが、実際にはよくわからないことも多い。

小さな円形脱毛症に対しては、縁なしのカツラを切り取って用いるケースが多い。
この方法だと、1つのカツラから多数切り出すことができるので経済的である。
髪色さえ合えば、既製品カツラもよく用いられる。
多数の円形脱毛症に対しては、全頭かつらが用いられる場合もある。この場合は常用ではなく、外出専用とするケースも多い。

植毛 その2

自家植毛は、元気な毛を毛包単位で移植します。
メスを使わない方法が広く行われており、安全性が高くなっています。
メスを使わないのにどうやってグラフトを採取するかと言うと、「パンチブレード」と呼ばれる機械を使って毛根を一つ一つ頭皮から繰り抜きます(パンチ)のでパンチグラフト法と呼ばれたりもします。

薄毛部分への移植も「パンチブレード」使い、0.6~0.8ミリ程度の極小の穴を一つ一つ開け、その穴に採取した毛根を植え付けていきます。

この方法は頭皮を切開しなくてすむため、傷が小さくて済みます。
麻酔が切れた後も痛みは少なく、回復も早い方法です。

なにしろ、数日後にはほぼ通常の生活に戻ることができます。
傷口が目立たなくなるまでは数週程度。かなり短い期間です。

また、メスで切開しないため、抜糸がありません。
遠方の病院で施術する際には重要なポイントになります。

一方で、正確に毛を切り出さないといけません。切り出す際に根毛を損傷させるとアウトです。また、位置決めを1回1回行うので、手間はかかります。

この問題を解決したのが植毛ロボット「ALTUS(アルタス)」です。

ALTUS(アルタス)は毛株を採取するためのロボットで、
側頭部・後頭部の採取部分を高速撮影し、画像解析して、毛の密度や向き・角度を把握、その情報を元に、ロボットアームがミクロンレベルの精度で摘出するので、手作業よりも高品質なグラフトを採取できるようになりました。
また、精密なだけでなく1時間に500株以上のスピード摘出が可能なので生着率の低下も防ぎます。

摘出の際に最適な間隔をARTASが計算するのでドナー摘出部分がムラにならない、施術者の人為的ミスによるリスクが低いという品質管理上のメリットもあります。

植毛

自毛植毛とは、自分の別の場所にある髪をとってきて、薄毛になっている部分に植える方法です。

他の薄毛対策とくらべて、次のメリットがあります。

生着率が高い
自毛植毛に使用する毛髪は、生える力がある、つまり男性型脱毛が起きにくい側頭部や後頭部の毛髪です。
移植した毛髪は一旦抜け落ちますが、数ヶ月で発毛が始まります。
毛乳頭が移植した部分の頭皮の毛細血管や神経と結合することで生え揃います。
毛乳頭とは毛髪の成長に必要な栄養を取り入れる組織のことです。

再び生える現象を生着と言い、現在の生着率(定着率)は高いと言われています。
何しろ、自分の毛。拒絶反応(身体が異物とみなして抜けてしまうこと)が起きないから実現できるのです
この高い生着率は自毛植毛ならではのメリットです。

さらに、移植される毛髪は、もともと脱毛しにくい部位であり、男性型脱毛症の影響を受けにくい毛髪なので、生着すれば自分の髪として生涯生え続けます。

自然な仕上がり
自分自身の毛髪なので、髪の色や髪質が周りになじみやすいのも特徴です。
驚くべきことに、年齢を重ねると白髪にもなってきて、まったく自毛と変わりません。
また株分けした毛髪を移植する場所によって使い分けることで、より自然な効果を作り出せます。

本数の多い株はボリュームは出せるが自然さが欠ける、1本の株では自然だがボリュームを出しにくい、などの効果のため、併用されることもあります。

男性ホルモンの影響を受けにくい
前頭部や頭頂部の薄毛の原因の1つに男性ホルモンが挙げられます。

テストステロンが5αリダクターゼによってジヒドロテストステロンに変異します。 このジヒドロテストステロンが毛乳頭の男性ホルモン受容体と結合することで髪が育たず脱毛してしまうのです。
実は自毛植毛に使われる側頭部や後頭部の毛乳頭には、男性ホルモン受容体がほとんど有りません。

そのため移植後も男性ホルモンの影響で抜けることなく育つのです。

かつては人工毛を植える手法が一般的でしたが、今ではあまり使われません。
ばれない、という点ではよいものの、人体へのマッチという点で大きな課題があるからです。

AGA

男性特有の脱毛症(ハゲ)のことをAGAと言う。andorogenetic alopeciaが元の単語。
主に30歳以降の男性に多くみられるが、20代前半でも発生することがあり、若年性脱毛症と呼ばれる。
男性5-6人に1人は男性型脱毛症と言われており、日本では1200万人前後と推定されている。
ヘアサイクル(周毛期)の成長期が短くなることで発症し、主に前頭部と頭頂部の髪が薄くなるという特徴がある。
男性ホルモンとその受容体が大きく関わっていると考えられているが、正確なところはまだ解明されていない。
近年、盛んに研究が進められているものの、全容解明には至っていない。

男性型脱毛症は、いったん発症すると一定の範囲までどんどん拡大していく。
一定の範囲とは、前頭部および頭頂部に限られ、横は後ろの髪は元気なことが多い。
前頭部あるいは頭頂部のどちらか一方だけ進行する場合と、同時に進む場合がある。
これにより様々なパターンが分類されている。

部分カツラの利用の多くは男性型脱毛症である。
横と後ろは髪が残るため、自毛にピン(金具)で留めるカツラも利用できる。

急速に進むことがある円形脱毛症と違い、進行は比較的ゆっくりである。
このため、なかなか気づきにくく、床屋から「頭頂部が少し弱っていますね」などと言われて始めて気づくこともある。

近年では、カツラ以外の対処法として、治療薬も発売されている。
ただし、男性型脱毛症は病気ではないため、薬は根本的な治療ではない。
飲んでいる間、脱毛を進行させる体内システムの働きを阻害するだけである。従って、飲むのをやめれば、再び進行する。
このため、薬を開始するときは、いつまで続けるのか、例えば結婚するまでとか、40歳までとか、何らかの形で決めておいたほうがよい。

男性型脱毛症の治療を行うときは、発毛を謳ったいわゆる発毛サロンや、カツラサロンではなく、病院に行くことをお勧めする。サロンは常に継続することを強くすすめるため、撤退の時期を誤り、支払いが雪だるま式にふくらんでいく。

アデランス社の経緯

国内随一のかつらメーカーといえば、アデランス社。これはダントツの一位で、過去40年の日本のかつら市場を牽引してきた巨大な存在です。

最大手のかつらメーカー「アデランス」の創業は1968年9月。女性用かつらメーカーに勤めていた根本信男氏(現会長)が、それまであまり普及していなかった男性用かつらの潜在需要に目を付け、同僚2人とともにアフターケアも行う個人商店「アデランス」として、東京・新宿でスタートさせた。

アデランス社の創業時代、かつらという商品はとてもマイナーなものでした。それを男性の薄毛対策の商品として、新しいジャンルを確立したというのはものすごいイノベーションだったのです。

社名をつける際に根本氏は、海外事情に詳しい知人の大学教授に相談。すると「従来の『かぶる』ではなく、『つける』かつらという意味を込め、フランス語で『くっついていること(付着)』を意味する『Adherence(アデランス)』とするのはどうか」と提案された。同僚2人も気に入り、採用が決まった。

これまでにない、新しい価値の想像という意味で、当時のアデランス社はベンチャーの魁とも言える存在でした。日本では薄毛という症状が忌み嫌われ、それに対する商品という新しいジャンルを切り開いたのです。

創業直後から広告宣伝を重視。テレビCMなどを大きく展開して顧客を開拓するスタイルを取ってきた。70年代、子どもが父親に「パパ、アデランスにして良かったね」と話しかけるテレビCMは、アデランスの知名度を飛躍的に高めるのに貢献した。

特に素晴らしい点は、かつらという超々ニッチな商品を、一般的なテレビCMに登場させ、世間一般に知らしめたことです。当時のテレビというのは今の比ではない巨大な存在でした。インターネットが登場するはるか前の時代です。テレビで有名になるというのは、一般世間で有名になるというのと同じことでした。アデランス社には、かつらが一般の人に知る商品になる、という優れた先見の明があったのです。これがアデランス社が急成長を実現した要因の一つです。

しかし、アデランス社の大きな転機が間もなく訪れます。高価なオーダーメードかつら、フルサービスというビジネスモデルが崩壊し始めたのです。かつらはあまりに高額になりました。1つ数十万円というのは、コンプレックス産業という特殊事情を考慮しても、なお高すぎました。この間隙をぬうように、安価な商品を提供する新しいカツラのビジネスモデルが広まったのです。広告宣伝や駅前店舗など高い経費をかけたアデランス社は、デフレに対応することが難しかったのです。