カツラに植える髪の量はパーセンテージで指定する。
問題は、いくつの数量を指定するかであるが、カツラは主観が重要であるため、人によって好みの量はかなり違う。
髪は少な目の方が自然に見えるが、一般にかつら装着者は少ない髪に強い不安を覚える傾向があるため、
最初は多めからスタートするほうがベターだ。
特に従来型のカツラからの移行の場合、120%-130%とかなり多い髪量がお勧めである。
これは従来型かつらの欠点であるが、極端に多い毛量としてベースを隠すため、そこから移行する場合は多い毛量でスタートして徐々に減らしていく、という方法を取らざるを得ない。
パーセント数による髪量の指定方法は、昔から慣例的に使われている。
では、100%は何か、というと諸説あってよくわかっていない。
国際規格があるわけではなく、それぞれのカツラショップが独自にチャートを作って定義しているようだ。
このため、店を変えるときは同じ指定でも量が異なるため、注意が必要だ。
髪量の感じ方は個人差がとても大きい。
また、同じ人でも装着しているうちに気が変わることも多く、購入当初は80%でも少ないと思っていたのだが、1ヶ月も使っていると多すぎると感じて次回は70%にする、などというケースもよく見られる。
写真でみたとき、実物を手の上において見たとき、カットせずに頭に仮装着したとき、本装着してカットしたとき、そのまま1週間程度経ったときと、どんどん印象は変わっていく。
特にサンプルで選ぶときは、実物があるので間違えないと思いきや、こんなはずではなかったということも起こりうる。
バレないかつらを作るためには、こうした点にも注意する必要がある。