かつらの装着、つまり貼るかつらを頭皮にくっつける際に使用する。
両面テープの形態で、様々な形状のものが各種販売されている。
切って使うロール状、そのまま貼る短冊状、フロント用のブーメラン型(生え際やかつらの形状に沿った円弧の形)がよく使用される。
テープは接着剤と比較して取り回しがラクなので、慣れれば接着剤からテープに移行したい。
特に装着後、かつらに付着するネバネバを取り除かないといけないのだが、接着剤ではリムーバーを付けては布で拭き取るという作業を繰り返す必要がある。
これに対し、テープではこの回数が少なくて済む。
また、接着剤は装着時も筆などを使って塗る必要がある。塗った後は、頭皮に接着するまでむき出しの状態になるため、
自毛や、かつらの髪をくっつけてしまうという事故が起こりやすい。
これに対し、かつら用テープであれば、装着の直前まで剥離紙を付けておけるので、安心なのだ。
ただし、テープの欠点として、生え際に使用すると光を反射することがある。
特に、かつらの髪密度が少なく、分け目を付けるときは注意が必要である。
毛量の少ないかつらや、分け目をはっきり付ける場合には不適当な場合もある。
これは状況によって異なるので、一度試してみないと、テープが不適かどうかはなんともいえない。
弱いものから強いものまで市販されている。まずは強いものからスタートし、徐々に弱いものにチャレンジしていくのがよい。
テープは、予備をいつも持ち歩いていた方が何かと安心できる。
ブルーテープのようなべたべたする粘着剤を使用したタイプは、いったん剥がれても強く押しつければなんとかくっつくが、
レッドテープやDuoTacのようなべたべたしない粘着剤のものでは、剥がれたところを押しつけても、またすぐに剥がれる。
保険として、予備テープか、回復剤(接着力を元に戻す接着剤)を携帯したい。
装着に使う前のテープ単体の状態であれば、第三者に見られても、かつら用だとはわからない。
(剥離紙などにも、かつら用とは書かれていない)
安心して、職場や学校のロッカーに入れておける。
もし、出先でテープが剥がれてしまったらどうするか。もちろん、かつら用のテープなど店先には並んでいない。
そんな時の裏技として、事務用両面テープを使うという手がある。
ただし、レース部分にはつかない。レースを接着するには強い両面テープが必要で、事務用の両面テープでは無理なのだ。
縁のある部分のテープが剥がれた場合にだけ使える手である。
事務用両面テープは肌用ではないから、使用はできる限り短時間に留めよう。
また、肌が荒れていたり、もともと肌が弱い方は、このような方法は厳禁である。
はやり、予備のテープや回復剤をカバンに入れておくのが一番だ。
特に、回復剤は、剥がれた部分だけに塗ることができる。
かつらを外して再装着する必要がないので、とても便利である。