■かつら注文シートの解説
当店のカツラはフルオーダーメードです。1品1品、お客さまが決めた仕様どおりに製作します。
ポイントは、ベース(下地)とそれに植えてある髪。
この2つの種類を組み合わせることで、多数のバリエーションが生まれます。
画面上部にあるカタログをクリックすると写真と価格を見ることができます。
ご注文は、画面上部の注文をクリックし、以下を参考にして必要な項目を入力してください。
■ベースの選び方
ベースとは髪が植えてある、カツラの下地のことです。特に、薄いメッシュ状のベース素材を「レース」と呼んでいます。
■ベースの種類
見えにくさと耐久性のバランスのよい、フレンチレースでスタートすることをお勧めします。
■ベースの縁(ふち)について
薄いレースだけでかつら全体を作ると強度がないために傷みやすい上、装着用テープが付きにくくなります。
そこで、周辺部に「縁(ふち)」を付けることをお勧めします。
「縁」とはポリエステルシートを裏打ちした補強のことで、耐久性が増す上、表面が滑らかなためテープを付けたり剥がしたりしやすい便利なものです。
ただし、「縁」は見える部位には使えません。
「縁」は、付ける場所によって次の3つのバリエーションがあります。
横と後ろに縁を付ける![]() |
前は自然さを、横と後ろは耐久性を優先。バランスがよく最もよく使用される。 | →カタログ1 |
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全周囲に縁を付ける![]() |
耐久性を優先。前髪を分けずに下ろす髪型に向く。 | →カタログ2 |
縁を付けない![]() |
自然さを優先。フロント用かつらに向く。 | →カタログ3 |
初めての方は、横と後ろに縁を付けることをお勧めします。 全頭かつらの場合は、こちらをご覧ください。
■髪の選び方
髪の種類、髪の量(部位別)、白髪(部位別)、ウェーブを指定します。
■髪の種類
天然毛髪 | 一般的な人毛です。人の毛髪をいったん脱色し、必要な色に染めています。 かつら用の髪素材としてもっとも多く使用されており、種類が豊富で髪の色が合わせ易いという大きな特長があります。品質も安定しており、お勧めです。 |
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レミーヘア | あまり加工をしていない人毛です。
自然な風合いが得られますが、加工をしていない分、元の髪の性質が出やすいという欠点があります。 サラサラな髪がお好みに場合に選択します。 |
人工毛髪 | 化学繊維で作った毛髪です。自然さに劣るため、当店ではお勧めしていません。 天然毛髪、レミーヘアが3〜4ヶ月程度で傷んでくるのに対し、適切に使用すれば人工毛髪は長持ちします。 天然毛髪またはレミーヘアに任意の割合で混ぜることもできます。 |
通常は特に指定する必要はありません。 特記事項欄に指定がない場合は、人毛(天然毛髪またはレミーヘア)を使用しています。
■髪の量
かつらに植える髪の量(密度)を指定します。 髪の量の感じ方は個人差が大きいのですが、平均値は次の値です。
30歳以下 | 70〜90% |
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30歳以上 | 60〜80% |
70%〜80%が最もよく利用されます。これはある程度地肌が透けますので、年相応な、自然な感じが演出できます。
ただし、従来のフサフサかつらに慣れた方は、髪の少なさに不安を覚えます。地肌が透ける感じが不安な方や、従来タイプのカツラからの移行でしたら90%以上にしてください。フサフサ感が必要な場合は120%以上必要です。
■白髪
かつらの部位別(フロント、トップ、サイド、バック)に、白髪の混入割合を指定します。
20代なら0%でOKです。40代ともなると白髪なしの真っ黒の髪というのはちょっと不自然ですので、いくらか混ぜるようにしてください。白髪の色は白となります(灰色やうす茶色ではありません)。
■色・太さ
自毛の髪のサンプルを送って頂き、それに合わせます。
色を優先して合わせるため、天然素材の性質上、髪の太さは細くなる場合もあります。
■ウェーブ
髪のウェーブ(カール)の強さを選べます。迷った時は「自然なストレート」をお勧めします。 これは髪素材固有のウェーブが少し残ったストレートで、日本人男性にはもっともよく合います。
■分け目
分け目を作るかどうかを選べます。
分け目を指定すると、その部分に毛の流れを作ります。
分け目を指定しないでおくとどこからでも分けることができますから、分け目なしがお勧めです。
特に、次のタイプでは分け目なしをお勧めします。
- 全周囲縁あり(分け目から縁が見えることがあります)
- 少ない毛量を指定する場合(分け目が目立ちます)
分け目を作る場合、必ず、テンプレートに分け目のラインを記入してください。 分け目の指定は、髪に流れを作るだけで人工皮膚を入れるわけではありません。