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激安かつら情報館  (カツラの用語集)

かつら用移動ピン


かつらを自毛に固定する際、小さな金具で自毛を挟んで留める方法が広く用いられる。この金具をピンと呼ぶ。

このうち、縁を挟み込むように、かつらに装着するタイプの金具を「移動ピン」と呼ぶ。
移動ピンは、通常のピン(固定ピン)に、2本の脚がついた形状となっており、その脚でかつらの縁の部分を挟み込む。
かつら用の移動ピン
縁がある部分ならどこでも装着できるため、頭皮の状態やかつらの形状に合わせ、場所を変えたり個数を増減することができる。
1つ700円。かつらに比べて寿命が長いため、1回購入すれば、複数のかつらで使い回すことができる。 万が一脚を曲げてしまっても、ペンチなどでゆっくりと曲げて修正すれば数回の曲げには耐える。
ちなみに、これは「トウハツ」というメーカーの特許製品で、特許の保護のため仕入れに先だって「トウハツ」との契約が必要である。 トウハツの話を聞く機会があったが、大手から提携依頼の申し込みがあったそうだ。 しかし、トウハツはそれを断り、自社販売を行っている。それほど注目の商品ということだろう。 なお、かつらのピンはいろいろと工夫されてきた歴史があり、大手を中心にいくつもの特許が成立している。
さらには、大手間でピンを巡る知的財産をめぐって裁判で争われたという歴史まである。 それも、この争いはこれまで答えがなかった難しい問題を含んでいたため、今や判例の教科書にも載っているほど有名な裁判となってしまった。

こうした争いまでして保護した特許ではあるが、移動ピンはこれとは別である。 特許で保護された製品だけあって、仕入れ値段も結構高い。 検索してみるとわかるが、他のかつらショップでは当店よりも高い値段で販売している。 特許取得済みということは、中国で安く製造して輸入する、というわけにはいかないのだ。 近年、金属加工費が値上がりしているようで、数年おきに価格が上昇しているようだ。 最近の円安で更に仕入れ値が上昇しないか戦々恐々である。

固定ピンの場合、いつも同じ位置の髪を挟むため、長年使用しているうちに、その部分の自毛に負担がかかり、ひどいときには自毛が抜けてしまうという問題があった。抜けないまでも、毛が引っ張られて炎症を起こすなどの問題が起きることもある。
特に固定ピンが使われるような従来型かつらは数年に亘って使用されるため、その間に装着部位の自毛が抜けて禿を作ってしまうというのは大きな問題である。
これまでは、ときどき固定ピンを留めている糸を切って違う場所へ付け替える、ということが行われていたが、 付け替えには手間(=費用 だいたい1カ所千円くらい。自分で付け替えることもできるがちょっと面倒である。)がかかる。

それに対して、移動ピンは、取り付け位置を簡単に変えられる。 装着の度に少しずつ変えることも簡単で、この脱毛の問題を容易にクリアできる。
これが移動ピンの最大のメリットである。

一方で、移動ピンは、かつらを挟んでいるだけなので、あまりに強い力が加わると外れてしまうというデメリットがある。
通常の使用では問題ないが、ヘルメットや帽子の着脱、特に風の強い日には不向きである。 もっとも、こうした用途では、固定ピンであっても不安があるので、接着剤やテープによる装着が望ましい。
接着剤やテープというと何かと抵抗があるかもしれないが、実は現在の商品の中では、接着剤やテープは 無敵である。頭皮に堅くグリップし、汗をかこうが引っ張ろうが、少々のことで問題が起きることはない。 ピンを長年使っていると、接着剤やテープを頭皮に付けることに抵抗があるかと思うが、実は一番確実な装着法なのだ。 ピンは歴史が長く、禿対策用のかつらが普及しはじめた1970年代から、2010年頃まで、実に40年にも亘って 装着具の主役だった。 接着剤やテープが主役になったのは実はカツラの歴史からすれば、つい最近のこと。抵抗があるのも理解できる。 移動ピンはそうした縫い付け型のピンよりも固定力は下がってしまう。
さて、移動ピンを使ってみたが、固定の力が弱い、という場合には、次の方法が便利である。 まず、移動ピンとしてカツラの縁を挟み、通常の運用をしてみる。こうしてピンの位置を決める。 ピン位置が決まったら、次に移動ピンの脚のうち、縁に接触している位置に瞬間接着剤を1滴垂らす。 こうすれば、固定ピンとしてガッチリと縁に固定される。 縫い付け型固定ピンと違い、本固定する前に自由に位置決めできるというメリットがある。 この場合でも、力を入れて剥がせば移動ピンは再利用可能である。 移動ピンは値段が高いが、コモディティ品となってしまった縫い付けピンとは材料も加工精度も段違いである。 消耗品とはいえ、かなり長い間使うことができる。

移動ピンの取り扱いは終了しました


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