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激安かつら情報館  (カツラの用語集)

かつらの髪根本の脱色


かつらの髪は、ベースに結びつけてあるが、このためにベース上には必ず結び目ができる。
この結び目は、元の髪がループを構成するため、そのループが黒い点としてボツボツと見える。

近くで見なければわからないとはいえ、やはり気になるということで、少しでも結び目が目立たないよう、結び目を脱色する加工を施す。
つまり、結び目があっても、色が黒より薄ければ見えにくい、という理屈である。

当店では、かつら全域にわたって結び目の脱色を行っている。

脱色は、髪を植え終わったかつらに対し、結び目を薬品に浸す。そうして髪の色素を化学的に破壊することで脱色を行っている。
ところが、この脱色過程では、色素だけでなく、髪そのものにもダメージが及ぶ。
脱色を強くすると、髪の結び目が切れやすくなり、かつらの寿命が短くなるという問題がある。

このため、脱色は適度な強さにとどめており、強い脱色は実施していない。

さて、かつら製造工場によって脱色の強さに差がある。
しかし、脱色がよいほど、よいかつらか、というと必ずしもそうではない。 実は、髪を染める色素にはいろいろなタイプがある。耐久性を重視したものと、そうでないものがあるのだ。 耐久性に優れる染色剤は、脱色も効きにくい。
優れた脱色を行う工場は、もともと耐久性の低い染色剤を使っている可能性が高いのだ。
この場合、使用に従って髪の色が早く落ち、染め直しが必要になる。 染め直しを行うと、根本の結び目まで染まってしまうので(結び目だけ髪染め剤をつけないのはとても難しい)、結局ぼつぼつが目立つ。

当店では、中程度の耐久性の染色剤を用い、脱色とのバランスをとっている。

脱色を強く、というお客さまからのご要望はときどき頂くのだが、毛切れを防ぐため、強い脱色は実施しないようにしている。

そのように脱色の強さはコントロールしているのだが、それでもまれに毛切れが起こることがある。 これは、人毛は元の髪の性質によって、脱色に耐えられない弱い髪が混ざることがあるのだ。 弱い髪は外観からは判別できないため通常の脱色を行うわけだが、そうすると強度を失って切れやすくなるのだ。 通常は、出荷前の最終検査で、髪の強度不足ということで不合格になる。 しかし、ごくまれに、最終検査では髪の強度に問題はないと判定されるのだが実際に使ってみると毛切れが起こることがある。 すなわち、使用に伴って急速に強度を落とすことがあるのだ。 このメカニズムは未だによくわかっておらず、初期不良としてかつらを作り直すことで対応するしかない。 この場合、最初からの製作になり、再び納期がかかるので、必ず予備のカツラを手持ちに用意しておく必要がある。 これは必須であり、予備なしでの運用開始は絶対に避けなくてはならない。 前述のとおり、当初は問題なく思えても、1ヶ月ほどで急速に脱毛が始まることがあり、予想不可能なのだ。 数は決して多くはないが、こうしたことが起きうる。

耐久性を重視する場合は、特記事項欄で脱色なしを指定した方がよい。 脱色なしであれば、1年以上ご利用頂いたという報告を受けたこともある。(実際には、レースの損傷や毛絡みなど、脱毛以外のリスクもあるので、かならず1年利用できるわけではない)
もちろん、脱色があった方が自然ではあるのだが、その差は本人が感じているほど大きくはなく、 一度脱色なしをお試し頂けると考えがかわるかもしれない。
脱色なしであれば、結び目は弱くなることもなく、かなり長期間に亘って脱毛を抑えることができるのだ。
禿が進行して髪が残っていない頭皮の上、もしくは、剃った頭皮の上に装着する場合、肌色の上にレースがくるので 少しの結び目のぼつぼつでも目立つことがある。 このため、ハゲの範囲だけでもしっかりと脱色するように、というご希望を受けることがたまにある。 しかしながら、特定の部位だけぼつぼつを見られてしまう、という状況はそうそうあるものではない。 それよりも、脱色を強めることで、髪の根元が金髪になるという通常ありえないスタイルができてしまうことの方が問題である。禿は大きなリスクであるが、髪の根元が金髪、という状況はもっと大きなリスクだ。
自然な状態ではありえない、という状況は避けた方がよい。 脱色はメリットもあればデメリットもある。 うまくご自分の運用スタイルに合った脱色を見つけると、あとあと楽ができる。
なお、お客さま自身の手で脱色を行ったという話を聞いたことがあるが、これはお勧めできない。 染料の色素を破壊するのはかなり大変で、髪は必ずダメージを受ける。 髪の組織を破壊してしまうのだ。 プロがやっても難しいのだから、お客さまでの実施は相当なリスクが発生してしまう。 どうしても、ということであれば、不要になったカツラの後頭部(損傷が比較的少ない)を切り出して、 どの程度の時間の脱色なら大丈夫か確認しておいた方がよい。 ひどく損傷を与えると、触っただけではらはらと髪が抜け落ちてくることすらあるのだ。 もちろん、あっという間に脱毛が進み、レースが広く露出して使い物にならなくなる。


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