空港の検査とかつら

かつらバックナンバーVol.7

7.恐怖の空港 かつらはばれる!?

テロ対策が厳しい今日この頃、空港では金属探知器による検査があります。
かつらを付けている方は、あの検査、とても気になるのではないでしょうか。

これまで、かつらについている金属製のピンが探知機に反応した、という事は聞いたことはありません。
しかし、安心するのはまだ早い。

先日、セキュリティ用の金属探知器を納めているメーカーのエンジニアと話をする機会がありました。 それによると、現在の技術なら、かつらのピンくらいの大きさがあれば軽々検出できる能力があるそうです。
検査対象のまわりに電磁波をつくり、金属特有の電磁場の変化を検出するという仕組みで、この方法を使うと かなり小さなものまで検出できるそうです。 ただし、感度は調整してあり、危険物にはならないような小さいものはわざと警報を出さないようになっているので、 かつらのピンは引っかからずにすんでいるのだろう、ということでした。

ただし、2001年のテロ以降、特にアメリカの空港では金属探知器の感度はかなり上げてあるそうです。
一時は、空港に着いてからチェックインまで2時間以上かかり、乗りたい飛行機に乗り遅れた、 また、乗り遅れるから検査を早く済ませてくれと主張しても聞き入れてもらえなかった、という状況が起きていたそうです。 現在ではかなりセキュリティチェックの待ち行列は短くなったそうですが、それでも厳しい検査状況はあるそうです。

空港のセキュリティチェックで、万一、反応したら最後、
「ちっとした金属ピンに反応しているだけで危険物ではない」と、いくら主張しても検査人は許してはくれません。

反応している物品を取り除き、再び金属探知機にかける、それを反応が出なくなるまで繰り返す、 という手順を踏まされます。これによって探知機が警告している物体を判別するわけです。 ということは、つまり、人前でカツラを外すことを強要されるわけです。

一緒に搭乗する友人や仲間に見られないためにはどうするか。
トイレへ駆け込んでカツラを外し、帽子をかぶってチェックをクリアするしかありません。
外したカツラは、機内持ち込み荷物に入れておきます。金属探知器の検査をすませた後、待合室のトイレで再装着します。
非金属性のピンがあれば解決する話なのですが、残念ながら、今のところそのような製品はありません。 どこか作ってくれませんかねぇ。 チタン製のピンなら大丈夫、という話を聞いたことはありますが、そのような製品がどこで売られているのかわかりませんでした。

もちろん、これは旧来のピン留めタイプの話で、ヘアリプレースメントと呼ばれるピンを使っていないタイプなら、こうした問題は起きません。 ヘアリプレースメント型のカツラ素材は、合成繊維のベースと、髪だけです。金属を含む素材はないのでどうかご安心を。 その意味からも、従来型のかつらを使い続けるのは、リスクになるわけです。