かつらショップの日々 2009

2009年の日誌

2009/02/04
天然毛髪と人工毛髪
当店のかつらでは天然毛髪を中心に扱っています。
かつら大手では主に人工毛髪を使っており、またCMでもいかに自然かをアピールしているため、 「人工毛髪の方がいいんじゃないの?」と思われるかもしれません。

最近の高級人工毛髪はよく出来ていて、確かに手入れをきちんとしていればかなり自然です。 しかし、それでも天然毛髪にはかなわない、と当店は考えています。


人工毛髪の2大欠点は、劣化の仕方が人毛と違う、そして、強い光や特殊な光の元では色が変わる、という2点です。

人工毛髪が劣化してくると、毛先がちりちりになってきます。先だけ丸まる、という状況です。 ちょっと劣化してくると、先の数ミリだけ向きが変わり、さらに劣化すると半円を描くように先だけカールしてきます。 これは人工毛髪特有の変化で、人毛ではあり得ない様相なので、とてもまずく、これでかつらを見破られるケースがしばしばあります。

人工毛髪は、薄暗い室内ならまず大丈夫です。しかし、屋外の直射日光の元や、店舗のスポットライトのような 強い光が当たると、人毛とは違った色合いを見せます。

最悪なのは、高速道路や野球場で使われているカクテル光線です。 カクテル光線は、様々な色がまんべんなく混ざっている太陽光や電球、蛍光灯と違い、3色だけからできています。 こうした光にしたほうが電気代が安く済むので大規模な照明用途で使われます。
ところが、この色の構成の違いから、人工毛髪と自毛の色が違って見えるのです。かつらの境界がはっきりわかります。 室内ではまったく同じ色合いだったはずなのに、カクテル光線の元ではまったく別の色に変わります。 恐ろしいことに、これは自分では気付かないのです。なぜなら、高速道路や野球場だって、洗面所では普通の蛍光灯なのですから。カクテル光線下で自分の頭を見る機会というのは通常ありえないのです。

こうした事情から、当店のかつらでは人工毛髪は非推奨としています。 かつらに、どうしても人工毛髪を使う場合は、上記の点くれぐれもご注意を。

2009/07/05
毛絡み
天然毛髪(人毛)のかつらは、自然さでは優れるのですが、寿命が短いという欠点があります。
かつらの毛の表面が荒れてくると、毛と毛が接触した時に滑らず、くっついてしまいます。 1本の毛と1本の毛の間に生じる摩擦力はたいしたことないのですが、これが何十本も合わさると とても大きな力になり、引っ張ってもとれません。
その結果、かつらの髪が団子になったり束になったりした状態から解けなくなり、櫛も通りません。 これが毛絡みと呼ばれる症状です。

2冊の本のページを、1ページごとに互い違いに重ねると、本をどんなに引っ張っても 抜けなくなりますね。これと同じことが起きるのです。

かつらの毛の表面の荒れが原因なので、解決策は、毛の表面を滑らかに保つことです。

それには、かつらのシャンプー頻度を減らす、シャンプー時にはこすらない、 コンディショナーを使用する、ブラシはゆっくり当てる、といった予防が重要です。

いったん毛絡みが起きたら、部分かつらを頭から外し、先のとがった櫛で少しずつ解きます。 この時、毛先から少しずつ解いていくのがポイントです。
ほどけたら、 ダメージヘア用のヘアパック や、枝毛コートをお試しください。 毛の表面に膜を作り、でこぼこを埋める働きがあります。 それでも、劇的な効果があるわけではないので、早めに次のかつらを用意する必要があります。

絶対やってはいけないのは、かつらを外さずに絡みを解こうと、絡んでいる髪の根元に櫛を入れて 力任せにひっぱることです。 これをやると、毛の表面がさらに傷つき、絡みが固く締まり、ひっぱったところの毛は抜けて、 あっという間に、かつらは使用不能となってしまいます。

出先で毛絡みに気づいた時は、そのまま家に帰るまで放っておくのがよいです。 絡んだ部分が立っていない限り、それほど目立つものではありません。 かつらを外さずになんとかしようとすると、いらいらが募るし、かえって悪化させてしまうこともあります。


2009/8/21
初めてのかつら
初心者のお客さま、とりわけ、かつらは初めてというお客さまからご注文を頂くことがあります。 かつらを考えて周りのお店を回ったものの、金額が高すぎるのみ驚き、ネットで検索して 当店を見つけた、という状況が多いようです。

残念ながら、こうしたケースで実際にご注文まで行くのはあまり多くはありません。 通信販売であるため、お客さまが、ある程度、かつらについての知識と経験があることを前提に しており、まったく初めて、というのはかなり難しいのです。

どれだけメールやホームページを使って説明しても、実物を装着して運用した経験がないと なかなか意味が通じないものです。
型どりを代行したり、メールのやりとりを繰り返したとしても多くの問題は解決しません。

こうした場合は、やはり最初のかつらは、地元のかつらショップで製作し、知識と経験を得て頂くことが 結果的に近道になります。 無理にセルフメンテナンスを初めても、不安だらけで気が休まらないことでしょう。
禿という極度にコンプレックスを持たせる事柄です。最初はプロの手助けを得た方がよいです。
それぞれのお店のスタイルには一長一短があります。 うまく長所だけを組み合わせて、上手に利用して頂けますと幸いです。

2009/10/25
「かつら」で検索
ホームページのアクセス履歴を調べていると、このホームページにはいろいろな検索キーワードでいらっしゃっていることがわかります。 特に目立つのは芸能人関係のネタから派生したと思われるものでしょうか。
かつらというものは、何かとそういう扱いを受けることがあり、どこかの掲示板で取り上げられると、アクセスが殺到することがあります。 数日すると収まるのですが、かつらのユーザーとは関係ないアクセスだけに、少々残念です。

あとは、演劇関係のかつらをお求めなのだろうというアクセスも多いです。 かつらと、何かそれ以外のマイナーなキーワードでAND検索すると、このホームページは上位にくることがあり、 そのためにこうしたアクセスが多いようです。

もっと上位にいたときは、まれに取材依頼を受けることがあったのですが、最近はめっきり減りました。
どうもマスコミの方は、googleよりYahooがお好きなようです。